離婚コラム
離婚したい
相手に「離婚したい」と伝える前に準備すべき事はありますか?
公開日:2021.10.16 最終更新日:2021.11.26
この記事では、相手に「離婚したい」と伝える前に準備すべき事について、弁護士が解説いたします。
1 争点の予想を立てる
相手に離婚したいと伝えると、相手方は、離婚する/しないといった離婚意思から始まり、親権をどうするか、慰謝料や財産分与、養育費など離婚にまつわる様々な条件に思いを巡らせるでしょう。
そのため、相手に離婚したいと伝える前に、まず、どういった点で協議が必要となるか・争いになるか(争点)の予想を立てるとよいでしょう。例えば、財産分与でもめそう、または、慰謝料を請求したいが、事実関係で争いになりそうといった具合です。
2 争点についての意向を整理する
そのうえで、争点について、ご自身の意向を整理しましょう。上記の例で言えば、いま住んでいる自宅に住み続けたい、あるいは、慰謝料としてこれくらいはもらいたい、といったご自身の考えを持つとよいでしょう。
3 争点に関する資料を収集する
そして、争点に関する資料をあらかじめ収集しておきましょう。財産分与であれば、相手名義の預貯金や保険、建物の権利証などの写しをとっておき、夫婦の財産目録を作っておくと、分与すべき財産が明確となり、協議が円滑に進むかと思います。
また、不貞の証拠などは離婚の意思を伝えた後はなかなか収集できないと予想されますので、事前に写真やデータなどを保管しておくとよいでしょう。
具体的に、どのような請求が妥当なのかや、どのような証拠が役立つのかなどは、事前準備の際に欠かせない情報ですので、弁護士に事前に相談しておくとよいでしょう。
「離婚」の文字が頭に浮かんだら、ぜひ、当事務所にご相談ください。
※本記事は、公開日時点の法律や情報をもとに執筆しております。

【本記事の監修】
弁護士法人桑原法律事務所 弁護士 桑原貴洋(代表/福岡オフィス所長)
- 保有資格: 弁護士・MBA(経営学修士)・税理士・家族信託専門士
- 略歴: 1998年弁護士登録。福岡県弁護士会所属。
日本弁護士連合会 理事、九州弁護士会連合会 理事、佐賀県弁護士会 会長などを歴任。