離婚コラム
モラハラ・DV
別居
離婚したい
別居を考えています。何から始めたらよいですか?
公開日:2020.05.12
[ Q ]
別居しようと思っていますが、何から始めたらよいでしょうか。
[ A ]
別居にあたっては、① 離婚交渉に必要な情報の収集、② 別居先の確保、③ 別居のタイミングの決定、④荷物の引き揚げ方法の決定、⑤別居直後の相手方への対応方法などを決めておくべきでしょう。
①離婚交渉に必要な情報の収集
別居を始めると、同居中は確認できた夫婦の財産資料等を発見することが困難になります。事前にコピーしたり、写真撮影したりして、記録しておくとよいでしょう。
②別居先の確保
別居先を確保しておかなければ、別居後の生活が立ち行かなくなります。特に出費を要するところですので、実家など可能な限り費用を抑える方法を考えられるとよいでしょう。
③別居のタイミングの決定
暴力の危険等、相手方によっては秘密裏に別居をしなければならない場合があります。そのため、いつ別居を開始するかは慎重に決めなければならないところです。
④荷物の引き揚げ方法の決定
別居後は、荷物の引き渡しが難航する場合があります。そのため、別居にあわせて、必要な荷物は可能な限り持ち出すことをおすすめします。
⑤別居直後の相手方への対応方法
相手方の意思に反して別居を始めた場合、相手方が動揺・激高したり、場合によっては無理やり連れ戻したりといった行動に出る危険があります。そのため、特に別居直後の対応は慎重に決めておく必要があります。
別居のタイミングで弁護士に交渉を委ねると、その後の交渉での心理的負担は大きく軽減できます。
※本記事は、公開日時点の法律や情報をもとに執筆しております。
【本記事の監修】
弁護士法人桑原法律事務所 弁護士 桑原貴洋(代表/福岡オフィス所長)
- 保有資格: 弁護士・MBA(経営学修士)・税理士・家族信託専門士
- 略歴: 1998年弁護士登録。福岡県弁護士会所属。
日本弁護士連合会 理事、九州弁護士会連合会 理事、佐賀県弁護士会 会長などを歴任。