離婚コラム
不貞(不倫)
離婚したい
離婚したいと決めたとき、すぐに離婚できる? ~離婚相談のすすめ~
公開日:2017.10.23
「離婚したい」、と感じるとき、基本的には相手に対する強い不満がその原因となっていると思います。
では、離婚したいと決めたとき、その希望はすぐに叶うのでしょうか?
実際に、離婚とそれにまつわる問題がすべて解消するまでには、さまざまなハードルがあります。
①そもそも離婚可能か
相手も離婚に応じればいいのですが、さまざまな理由で離婚に応じないことが考えられます。
離婚に応じない相手と離婚をするには、最終的には裁判によるしかありません。
そして、裁判になっても、離婚原因がなければ離婚は認められることはありません。
よくある離婚原因が、相手方の不貞です。
では、相手が不貞行為をしていればすぐに離婚が認められるかというとそう簡単でもありません。
相手が不貞を否定した場合には、これを離婚を求める側で証明しなければなりません。
つまり、不貞の証拠が必要となるのです。
どのような証拠があればどの程度不貞を証明できるでしょうか?
例えばLINEのやり取りであれば、どの程度の内容で認定されるのでしょうか?
他にもラブホテルの前で一緒に並んでいる写真があればどうでしょう?
1つ1つの事案で、具体的に揃っている証拠を精査する必要があります。
では、現時点で十分な証拠がなかったら不貞を証明できないのでしょうか?
必ずしもそうではありません。
これから取得可能な証拠や相手方の対応によって、十分な証拠を集められることがあります。
具体的にどのような証拠が取得可能かは、ご相談される事案によって様々です。
さらに、不貞の十分な証拠がなければ離婚は一切不可能なのでしょうか?
必ずしもそうではありません。
交渉次第で相手方が離婚に応じることはあります。
また、不貞以外の事情も合わせて考慮することで裁判上離婚が認められることも十分考えられます。
一方で、ちょっとしたことで、認めらるはずの離婚が認められない可能性が出てくることもあります。
・・・
と、途中ですが、説明し出せばきりがなく、読まれる方も大変でしょうから、今回はこの程度にいたします。
今回の、そもそも離婚できるかという問題に引き続き、親権、財産分与、慰謝料や婚姻費用・養育費など、解決すべきハードルは次々に現れます。
いずれにせよ、ご相談の数だけ対応の方法もありますし、相談時期が早いほどアドバイスできることも増えるのは間違いありません。
当事務所まで、ぜひお気軽にご相談ください。
※本記事は、公開日時点の法律や情報をもとに執筆しております。
【本記事の監修】
弁護士法人桑原法律事務所 弁護士 桑原貴洋(代表/福岡オフィス所長)
- 保有資格: 弁護士・MBA(経営学修士)・税理士・家族信託専門士
- 略歴: 1998年弁護士登録。福岡県弁護士会所属。
日本弁護士連合会 理事、九州弁護士会連合会 理事、佐賀県弁護士会 会長などを歴任。